相模原市 20代男性のぎっくり腰の痛みの改善記録
執筆者:整体師 石川顕太郎
10代のころから疲れるとよく腰痛が出たり、軽いぎっくりを繰り返していた。
立ちっぱなしの仕事で、このところ10日間休みなしだった。
先日の明け方、寝ていたところ大き目の地震で飛び起きた。
その瞬間腰に激痛が走りしばらく動けなかった。
そのまま地震が大きくなったら大変だった。
何とか動けるものの5日間が過ぎる。
仕事も休めない。
整形外科で診てもらったが異常はないといわれた。
冷やしたり湿布をしたり電気をかけたが変わりがない。
近くの整体にも行ってみたが、痛くて余計に体が緊張してしまった。
いつもなら数日で改善してくるが、今回は痛みも強く全く引く気配がない。
この方は以前私が施術した患者さんの知り合いで、その患者さんから友人が困っていると連絡が来た。
動くのがつらいので、自宅まで出張施術に来てほしいとのこと。
早速うかがうと、かなり痛そうで、冷や汗をかきながらゆっくり出向いていただいた。
なんとか椅子には座れるが体勢を動かせないので、そのままの体勢で施術を開始。
暫くすると、体を前後したり、軽く捻じったりができるようになる。
しかし、立とうとすると怖くて力が入らない。
今度は地べたに座れたので、出来たら四つ這いになってもらうよう頼む。
たいていの腰痛の人は四つ這いは痛くないか楽だということが多い。
ふくらはぎや足首がガチガチに固くなっている。
ゆっくり施術を始める。
体は防御反応でリラックスできない状態。
施術自体はまったく痛みはない様子。
患者さん:『少し下半身がらくになってきました』
私:『痛くなければ寝れますか?仰向けでもうつ伏せでも横になってもいいです。少しでも痛かったらそのままでいいですよ。』
恐る恐るゆっくりうつ伏せになれた。
これで少しホッとする。
背部を施術し全身の歪みをとって、仰向けになってもらう。
寝返りの時一瞬痛みが走ったので焦ったが、そのあとは痛みなく仰向けになれた。
臀部から腰のハリが強かったのでゆっくりと緊張を取り除いてゆく。
股関節の可動が広がってきたので、椎間板にもアプローチできた。
患者さん『なんか、今のでスコンと痛みが抜けた感じがします。』
寝た状態で動いてもらい痛みの確認をすると強い痛みいはないという。
全身をサッと施術。
肩や首などの張りも取り除く。
ここから、寝た状態で関節トレーニング。
痛みのない範囲で少し行う。
だんだん力が入るようになってきた。
恐る恐る起き上がってもらう。
痛みはあるものの普通に起き上がり、立ち上がれる。
患者さん:『あれ、だいぶ痛くないですよ、あれ?』とその辺を歩きまわる。
『これでいいんですか?でも、大丈夫そうだ、何か気をつけなくていいんですか?』
私:『良くなったので動けるんですよ、これで終わりです。だけどあまり無理をしないでください。』
『ぎっくりは突然起きたように思われますが、かなり疲労や歪みが蓄積されているのですよ。』
『出来たら毎日湯船につかってよく温まってください。痛くても絶対に冷やしたりしないでくださいね。』
ちょっと不思議そうだったので、状態や原因を説明すると、納得した様子で満面の笑顔。
患者さん:『へぇ~今までの常識と逆いってますね!でも良くなったんだからこっちを信じます。』
起き上がり方や立ち上がり方など日常の注意点とセルフケアを2つお伝えした。
もう少し施術を継続したほうが良いけど、また痛みが続くようなら連絡ください!
今回はとりあえず1回で終了。
のちに軽い腰痛で来院されたが、この時の施術後はだんだん調子が良くなったそうだ。
ぎっくり腰は突然起こるようですが、そうではありません。
かなり蓄積された疲労があります。
忙しいと日頃のケアや休養もおろそかにしてしまいますが、
そんな時は酷い痛みになる前にぜひご相談ください。
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