※illustration by フリーメディカルイラスト図鑑
執筆者:整体師 石川顕太郎
27歳 男性 運送業 腰椎椎間板ヘルニアと腰椎分離症の痛み
2日前、仕事で作業中に腰に激痛が走る。
冷や汗が出てしばらく動けなかった。
いわゆるぎっくり腰かと思ったが、痛みがひどいため翌日整形外科に行った。
腰椎椎間板ヘルニアと分離症といわれ、しばらくリハビリをしましょうとのこと。
痛みは引かない。車に乗っていても痛い、クラッチを踏むと激痛。
ということで、仕事にはいけそうになく休んでいる。
以前、当院で腰痛を改善した方がこの方の元同僚だったことで紹介をいただき来院することに。
今は痛いが何とか歩ける。前にかがむこともそることも激痛。寝返りやしゃがむのも痛い。
立っていることや座っているのはそれほど痛みは強くないという。
仕事で夜勤などもある。睡眠時間も平均4時間から5時間らしい。
早速施術。
骨盤の歪みや腰背部の緊張が強い。施術ベッドに寝転がるのも辛そうなのでまずは、楽な状態から。
立っての施術、座っての施術で40分ほどかかってしまった。
うつ伏せ仰向けでの施術も寝返りの際だけ痛みが出る程度に。
可動がかなり広がり、前屈の痛みは半減した。
そる動き、ねじる動きは、はじめほどではないがまだ痛い。
腰に負担のない起き方や立ち上がり方をお伝えすると、痛みなく寝返りや立ち上がりができた。
睡眠を8時間以上とることと、患部を冷やさず、全身をお風呂で良く温めることをお伝えし今回は終了した。
ヘルニアと分離症と聞きかなりひどいと思っていたが、少し休めれば回復は早そうだ。
2日後2回目の施術
仕事が休めたため、しっかり睡眠をとりお風呂にも何回か入ってみると、通常の軽い腰痛くらいにまで回復した。
寝起きや寝返りもさほど痛くない。
全身を整えつつ腰部深部にアプローチ後、動作異常を直すと前屈、後屈の痛みは消失。
なんとなくぼわっと痛いくらいという。
『これくらいの施術で良くなっちゃうんですね、ホント助かりました!』
ヘルニアや分離症と聞いて絶望的になっていたという。
仕事も休んではいられないので、3日後からは復帰する予定だという。
3日後仕事に復帰し、久々に1日中働き、疲労感はあるが今のところ痛みは出ていないとメールで報告をいただけた。
その後は疲れがたまるとメンテナンスで何度か来院されている。
ヘルニアや分離症は器質疾患(そのもの自体が壊れている)なので、通常は施術をし、無理をせず十分に睡眠をとらないとなかなか回復しないことも多い。
今回の場合はその壊れ方も比較的ひどくなく、その壊れを引き起こしている筋肉の緊張や歪みという根本的な原因が解消され早期に回復できた。
また、痛みが出てからすぐの来院と施術後に数日ではあるが十分に休めたのもよかった。
不規則な時間帯での仕事をされている方は特に睡眠時間も少なくなりがちなようです。
体を回復させるには睡眠が最も大事です。
十分な睡眠を心がけましょう。
※症例日記は個人の施術ケースであり、得られる結果には個人差があります。
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